BLOG ブログ

カラーLEDの用途について

GENTOSのライトには、暖色LEDを搭載したランタンやメインの白色LEDの他にカラーLEDがついているヘッドライトやフラッシュライトがあります。
今回はその用途を紹介したいと思いますが、その前に明るい場所と暗い場所における見え方についてちょっとだけ勉強しましょう。

明るい場所と暗い場所での見え方

夜中に真っ暗な部屋で起きた時、電気を付けなくてもうっすら周りが見えることってありますよね。その時、部屋の中がモノクロに見えることはありませんか?
その理由は、明るい場所と暗い場所では人の目の働きが異なるので見え方が変わるからです。
暗い場所から明るい場所へ出ると、最初は眩しくて見えませんが、すぐに目は明るさに慣れます。この見え方の変化を明順応と言い、明るさに慣れるのは1分程度と言われています。明るい場所では色を感知する機能が強く働きます。
逆に明るい場所から暗い場所にでた時、最初は暗くて周りが見えませんが、段々暗さになれて見えるようになります。この見え方の変化を暗順応と言い、暗さに慣れるのに30分から1時間かかると言われています。人は暗い環境下では光を感知する機能が強く働きますが、色を感知する機能はよく働きません。そのため、暗所では色のついた光で、眩しいと感じないような明るさのライトを使うことをオススメします。

図1. 明順応・暗順応イメージ

明るい場所と暗い場所では、人が明るいと感じる光色と暗いと感じる光色が異なります。
人の目は、暗い場所では青や緑の光が明るく、赤色の光は暗く見えるようになっています。逆に明るい場所では、赤から緑色の光が明るく、青色の光は暗く見えますので、シーンに合わせて光の色を使い分けることが必要です。

図2. 見えやすい色

赤色LEDの使用シーン

赤色の光は白色や青色と比べ暗所で眩しさを感じづらいため、周囲に人がいて明るくできない時や、暗さにすぐ慣れる必要があるような時に使うのがオススメです。
具体的には、山小屋や避難所など人が密集する場所で周囲に迷惑をかけないよう行動する時、明るい白色の光があると星が見えづらくなるような天体観測や夜間の昆虫採取・観察などにも最適です。一度ライトを点灯してすぐ消しても暗闇にすぐ目が慣れることができます。
また、赤色の光は散乱しづらいので遠くから見つけやすく、街灯のある街中での歩行の際にもオススメです。

図3. 赤色LED搭載製品

赤色LED搭載製品:
ヘッドライト:WS-543HDWS-643HDWS-743HDCB-643DSTG-01RHC-15RCP-34DD
CP-77MFCP-02RCCCP-195DBHC-332BAR-100HAR-243HDAR-F343HD
フラッシュライト:U10SL-A01ROZ-R2X

暖色LEDの使用シーン

暖色は赤色に次いで暗所では眩しさを感じづらい色で、赤色と同じように周囲に人がいる環境下での移動やちょっとした作業などに使用できます。
暖色にはリラックス効果や食べ物もおいしそうに見せる効果があるため、暖色搭載のライトはキャンプでの食事やテントの中などゆったりとした空間を演出したい時にもオススメです。

図4.  暖色LED搭載製品

暖色LED搭載製品:
ヘッドライト:WS-300HVA-05DSTG-02R
フラッシュライト:U10
ワークライト:GZ-308GZ-316
ランタン:LeggeroシリーズEX-334DEX-AG334DEX-X777DEX-236DEX-400FEX-1300DEX-300REX-036DEX-016PBPL-400RUN-1R
デスクライト:DK-R115BK / WHDK-R190BK / WHDK-H001BK

緑色LEDの使用シーン

緑色は明るい場所と暗い場所の両方でみつけやすい色ですので、街灯がある場所や暗い場所の両方を歩く際にオススメです。赤色ほど光は届きませんが、明るさを感じやすいため、中距離や足元を照らすことに適しています。
大きく広げた地図全体を見たい時や工事の設計図を見る時などある程度の明るさが欲しい作業に向いています。
また、緑色の光は動物に配慮した色とも言われていますので、犬の散歩や野生動物の観察、山での移動の際にもオススメです。

図5. 緑色LED搭載製品

緑色LED搭載製品:SL-A20GRSL-A01R

青色LEDの使用シーン

青色は暗所で明るく見え、自分の存在をアピールすることに適しているので、認識灯として使用することができます。光が散乱してしまうため赤や緑の光とは異なり、近場を照らすことにも適しています。製品表面の凹凸や傷、ゆがみなどを見るような検査作業や細かな作業もオススメです。さらに、暗闇で手元の地図や設計図を確認するような手元を見る作業にも使用できます。ただし、青色は眩しく感じやすい光のため近くで人が眠っているような山小屋やテント、避難所での使用はご注意ください。

図6.  青色LED搭載製品

青色LED搭載製品:SL-A01R

使用するシーンに合わせた色のライトを使い分けて、プロフェッショナルなライトの使い方をマスターしましょう!!

過去のブログ記事はこちらから
第10回2020.07.25 「デスクライトの種類」
第9回2020.06.25 「演色性とは」
第8回2020.05.22 「ランタンの種類」
第7回2020.04.24 「レンズとリフレクターについて」
第6回2020.03.25 「ワークライトの種類」
第5回2020.02.28 「明るさについて」
第4回2020.01.24 「ヘッドライトの種類」
第3回2019.12.25 「ANSI FL1 Standardとは」
第2回2019.11.25 「フラッシュライトの種類」
第1回2019.10.25 「LEDの特長と種類」