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乾電池の液漏れとは
久しぶりにライトを使おうとスイッチを入れたときに、点灯しないこともあると思います。そういったときはまず電池切れを疑うのではないでしょうか。
いざ電池を確認しようと思うと「テールキャップが開かない!!」という経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
乾電池使用のライトの場合、こういった時の原因は大体が乾電池の液漏れです。
でも、そもそもなぜ乾電池の液漏れは起こるのでしょうか。
乾電池の「液漏れ」とは
乾電池の中には電解液という液体が入っており、これが電池の外側に漏れてしまう現象が「液漏れ」です。
乾電池は内部の物質が化学反応を起こして電気を発生させますが、この化学反応が起きる際に同時にガスが発生します。
このガスが大量に発生すると乾電池の内圧が高まり破裂する危険性があるので、それを防ぐためにガスを外部に放出する仕組みが乾電池には備わっています。
そのガスを放出する際に、一緒に電解液も出てしまう、というのが乾電池の液漏れです。
乾電池の液漏れの原因
では、なぜ乾電池内でガスが大量発生してしまうのでしょうか。
その原因を見ていきましょう。
【原因① 過負荷】
乾電池を指定された向きと逆に入れる、1本だけ乾電池の向きを間違える等、乾電池を正しい向きで装填しないと乾電池が過負荷な状態となります。
この状態が続くと乾電池に無理がかかり、内部でガスが大量発生してしまうのです。
【原因② 過放電】
過放電とは、電池残量が無いにも関わらず、機器が電池から電気を取り出そうとし続ける状態のことです。
実は機器を使用していない状態(ライトの場合は点灯させていない状態)でも乾電池の電気は消費されています。
そのため、乾電池を入れたままライトを保管していると知らぬ間に電池が消耗され、気が付くと大量のガスが発生し液漏れにつながってしまう、というわけです。
液漏れを防止するためには、「過負荷」「過放電」によるガスの大量発生を阻止することが重要です。
乾電池の液漏れを防ぐために
以上のことを踏まえ、注意したい点は二点です。
- 乾電池の入れる方向は要注意!必ず正しい向きで装填しましょう。
- 使わないときは、乾電池を外して保管が基本!乾電池は、ライトを使用していなくても消費されます。
ライトを長くお使いいただくためにも、ぜひ正しい使用方法・保管方法を実践してくださいね。
【番外編】液漏れしにくいフラッシュライト
乾電池は外して保管する方が良い、という事はご理解いただけたと思います。
それでも、いざという時のために乾電池を入れたままにしておきたい方には「ヘッドツイストスイッチ」タイプのフラッシュライトがおすすめです。
「ヘッドツイストスイッチ」では、その名の通りフラッシュライトのヘッド部分を回してON/OFFの切り替えをします。
点灯させるためにはヘッド部分を回して締め、緩めると消灯します。
つまり、緩めた状態ではライト内部で乾電池と接点を取っていないため、液漏れの原因の一つである「過放電」が起こりにくいのです。
ヘッド部分を緩めることで消灯するので、ヘッドツイストスイッチを搭載したフラッシュライトは、ライト自体のサイズが小さめの製品が多くなっています。
►ヘッドツイストスイッチ搭載モデル:TTR-04BK/TTR-04RD、SHOT SHELLシリーズ、SNM-H31D、SNM-H41D、LU-109PR、LU-101/LU-104、GK-001S/GK-002B、SK-10G
「急な停電や夜間の地震に備えたい」という方は、ぜひヘッドツイストスイッチ搭載のフラッシュライトをご検討ください。