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演色性とは
太陽の下で物を見た時と、同じ物をLEDや蛍光灯などの光の下で見た時、色が違って見えたということはありませんか?
その理由として、太陽光と人工照明の演色性の違いが挙げられます。今回は光の演色性について勉強していきたいと思います。
高演色とは
ジェントスのフラッシュライトには、高演色LED搭載のフラッシュライトがあります。「商品のパッケージに書かれている高演色って何だろう?」と思われた方もいると思います。
高演色とは、高い演色性という意味で、ライトで照らした物の色合いが太陽光の下で見る場合と近い色合いで見えることで、太陽光に近い光をどの程度再現できているかを数値で表した指標と言えます。
同じ色の光でも見え方が異なる
人の目には太陽光と人工照明の白が同じ白色の光に見えることがありますが、実際には含まれている光の色の割合が違ったり、目に見えない光が含まれていたりします。例えばLEDにはほとんど紫外線が含まれていませんが、太陽光には紫外線が含まれています。
このように含まれている光の色や割合が違うため、物を照らして反射した光が目に入る時に色味が違って見えるのです。
Raとは何か
Raの意味の前に演色性の試験について、下図(図3.演色性試験のイメージ図)を用いて説明していきます。
演色性の試験では15色の試験色に光を当てた時の見え方(特殊演色評価数R1~R15)を測定し数値で表しています。基準となる光(ジェントスでは太陽光を基準としています)で試験色を見た時の見え方の数値を最大の100とし、試験を行う光(フラッシュライトなど)で照らした時の見え方がどれくらいずれているかを数値で表します。このとき、試験を行う光の見え方の各値が100に近い程、太陽光に近く、演色性が高い光と言えます。
15色の試験色の内、8色の見え方の平均値を平均演色評価数Raと呼び、一般的な演色性の評価にはこの数値を用いています。パッケージで見られる「高演色Ra90」等の表記はこの数値のことです。
一般的なLEDはRa80程度で、使用には問題ない演色性ですが、長時間の作業や勉強などにはやはり演色性の高い光源を使用した方が良いとされています。
人の目は、光の色を白色と見えるように感度を補正する働きを持っています。ジェントスの「眼のことを考えたデスクライト」シリーズは、Ra95と高演色であるだけでなく、15色の試験色すべての見え方(特殊演色評価数R1~R15)がこれまでのデスクライトよりも100に近い値となっています。各色の見え方に差が少なくなり、目が行う補正の負担が減ったため、目に優しい仕様となっています。
高演色ライトは何に使えるのか?
ご紹介したように演色性が高いと、太陽光の下で見る色に近い色味で見ることが可能なので、色味を見なくてはならない塗装などや仕上がり検査等の作業、果物・野菜の収穫や選別作業に適しています。
また、目の負担が減るため、長時間の勉強やプラモデルの塗装、手芸などの目を使う作業にもオススメです。
高演色LED使用製品:LR-F433HD、AR-F343HD、LU-290、LG-190、GZ-103SU、眼のことを考えたデスクライトシリーズ
今回ご紹介したカバーについて、動画でご紹介したものがあります。 光の広がり方など分かりやすいので、是非ご覧ください。
ライトは演色性の高いものを選んで、作業効率をあげましょう!
過去のブログ記事はこちらから
第8回2020.05.22 「ランタンの種類」
第7回2020.04.24 「レンズとリフレクターについて」
第6回2020.03.25 「ワークライトの種類」
第5回2020.02.28 「明るさについて」
第4回2020.01.24 「ヘッドライトの種類」
第3回2019.12.25 「ANSI FL1 Standardとは」
第2回2019.11.25 「フラッシュライトの種類」
第1回2019.10.25 「LEDの特長と種類」