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充電池式と乾電池式どちらが良いか?
今回は皆さんが気になっている充電タイプのライトと乾電池タイプのライトをコストパフォーマンスと保管の面で、どちらがオススメなのか考えていきます。
①コストパフォーマンス
今回はヘッドライトGH-200RGという充電池・乾電池兼用モデルで検証してみます。 下記のような条件で算出してみました。
ランニングコストの算出の条件
使用モデル:GH-200RG(専用リチウムイオン充電池付属、単3形アルカリ電池兼用モデル)
使用時間:1日あたり7時間、1月あたり20日使用で1年分の使用料金
・充電式の場合
充電時間:1回5時間
充電池容量:リチウムイオン充電池 3.7V 5,600mAh 20.72Wh
電力料金(1kWhあたり):31円税込み
(※全国家庭電気製品公正取引協議会の「新電力料金目安単価」2023年5月現在)
・乾電池の場合
乾電池使用量;単3形アルカリ電池×4本
単3形アルカリ電池の価格:1本50円
コスト計算
まずは一日あたりのランニングコストを算出してみましょう。
・充電池使用の場合
消費電力(Wh)=電流値(A)×電源電圧(V)=5,600(mAh)× 3.7(V)/1000 =20.72(Wh)
電力料金(円)=消費電力(Wh)/料金単価(円/kWh)=20.72(Wh)/1000 ×31(円/kWh) ≒0.6円
⇒一日あたり0.6円
・乾電池使用の場合
単3形アルカリ電池×4本=50(円)×4(本)=200(円)
⇒1日あたり200(円)
1日だけで199.4円の差があり、充電式の方がかなりお得ですね。
このまま、1年使用つづけると……
充電池使用の場合:144円
乾電池使用の場合:48,000円
充電池使用の方が大分安くなることがわかります。この結果だけを見ると、ライトを購入する際は充電式を選べばいいと、結論付けたくなりますよね。
次に保管の面から考えてみましょう。
②保管
・充電池の場合
リチウムイオン電池には「自己放電」という特性があり、使用していない状態でも電池の容量は徐々に減ってしまいます。電池の容量が0%を表示している状態から更にエネルギーを取り出そうと放電してしまうことを過放電と言い、この状態が長く続くと、最終的に充電ができない状態にまで放電してしまうこともあります。
そのため、保管する時は過放電を防ぐため、適度に充電した状態や定期的な充電を行いながら保管しましょう。
※過放電の詳細については「充電池の劣化について」という記事をご覧ください。
・乾電池の場合
乾電池は簡単に入手ができ、乾電池は長期保存が可能です。また、電池が切れた際には電池を入れ替えてすぐに使用することができ、充電切れの心配もありませんので、使いたい時に使うことができます。しかし、長期間ライトの中に電池を入れたままにしておくと液漏れの心配があるだけでなく、ライトを使用していなくても電池が消耗されます。使わないときは、乾電池を抜いてライトを保管することが基本となることを覚えておいてください。
乾電池を抜いてしまったら、使いたい時に直ぐに使えないという方には、ツイストスイッチのライトを選ぶことをオススメします。ツイストスイッチとは、消灯時に電池と端子との接点が離れているため電流が流れず液漏れが発生しにくい設計となっているからです。 ※電池の液漏れの詳細については「乾電池の液漏れとは」という記事をご覧ください。
結論
充電式は毎日使用する方にとってランニングコストが抑えられるため、とてもお得です。
逆に使用頻度が少ないという方には定期的に充電する手間が増えてしまい、もし充電するのを忘れてしまえば使いたい時に使えないということがあり、使用頻度の少ない方にはあまりオススメしづらいものがあります。
時々しか使わないという方や防災用に置いておきたいという方は乾電池式ライトを検討してみてはどうでしょうか。
ちなみに、GENTOSには充電池・乾電池兼用タイプのライトもあり、防災用が欲しいけれどコスパも気になるという方や、とにかく毎日、長時間ライトを使いたいヘビーユーザーの方にオススメです。
使用頻度や用途で充電式と乾電池式を賢く選びましょう!
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